不登校対応で特に大切な「傾聴」のポイントを3つお伝えします。
親が「聴き方」を変えれば、子供の「人生」が変わる。
そう断言してもいいほど、傾聴は不登校対応で重要なものです。
ぜひ、以下の3点を頭に入れて、不登校対応の改善を進めてください(^-^)
ポイント1.一般の悩み相談とは異なる点を意識する
不登校の子供の悩みを聴くこと。
それは単純なものに思えるかもしれません。
もしかしたら、今までの人生経験から「悩みを聴くのは得意!」と自信をもっている親御さんも多いかもしれません。
「今まで友達や知り合いの相談によく乗ってきた!だから、子供の悩みを聴くのもうまくできるはず!」
そんなふうに思っていませんか?
もし、そう思っているなら、意識を切り替えたほうがいいでしょう。
「一般的な悩み相談への対応」と「不登校対応での悩み相談への対応」は、求められるものが異なります。
一般的な悩み相談に対応するように不登校の子供の相談に乗ってしまったら不登校が悪化する、と思っておいてください。
例えば、あなたがお母さんで、ママ友からこんな相談をされたらどう答えますか?
「義母と私の関係がうまくいっていないのに、夫は何も言ってくれないの! ひどいと思わない?」
この場合、あなたはいくらでも答えられるでしょう。
「ひどいご主人ね!私だったら離婚するわ」
「私が代わりに言ってあげようか!?」
「そういうときはね、しばらく実家に戻ればいいのよ」
自分自身の知識や経験をもとに、いくらでもアドバイスできるはずです。
そのアドバイスを聴いた相手は、まあまあ満足します。
「ほんとは話を聴いてほしいだけなんだけどなあ」と不満を残しつつも、「ま、いっか。そんなに深刻な悩みでもないし。そもそもこういうのは自分で解決するものだし」などと考えて、“助言を適当に流しながら”そこそこの満足感を得ます。(大人ですから)
ところが、それと同じ方法が不登校対応では通用しません。
例えば、子供がこう言ってきたら、あなたはどう対応しますか?
「もう何もかもが面倒くさい。何もやりたくない」
ここで親が自分自身の知識や経験をもとに次々とアドバイスしたら、子供は精神的に追いつめられていきます。
<例>
親:「お母さんにもそういうときあるよ。だからそういうときは何もしなくていいんじゃない?」
→子供の気持ち:「(何もしなかったらますますダメになるだけじゃないか!自分のことじゃないからそういう無責任なこと言えるんだよな。素直な気持ちを言ったのが間違いだった。もう親にはこういう話はしない!)」
親:「そういうふうに何もかもが面倒くさくなるときはね、ほんの少しでもいいから無理やりにでも動いてみるといいよ。そうするとエンジンがかかって色んなことができるようになって、面倒くさい気持ちもいつのまにか消えてるよ」
→子供の気持ち:「(それができてたら苦労しないよ。できないから困ってるんだよ。まったくこの人はわかってないな……。話しても無駄だな)」
親:「最近、食生活がかたよってるから体が元気をなくしてるのかもよ。まずは食事を変えてみたら?そうしたら元気が出てきて、面倒くさくなくなるかもよ!」
→子供の気持ち:「(悩みを軽視された気分。食生活の改善で直るほど単純な悩みじゃないのに……。もう親には相談したくない)」
こうして「親にはもう相談したくない」と思うようになり、親を相談相手として見なくなり、それによって精神面でのサポートが親から受けられず、一人で「不登校」と戦うことになり、その孤独で精神が追いつめられていくのです。
ですから、一般的な悩み相談に乗るのが得意な人は過信しないように気をつけましょう。「一般的な悩み相談を受ける場合」と「不登校の子供の悩み相談を受ける場合」では求められるものがまったく異なることを理解しましょう。
根本から意識を切り替え、「一般的な悩み相談に対応するように不登校の子供の相談に乗ってしまったら不登校が悪化する」と頭に刻んでおいてください。そうすれば、不登校対応での致命的なミスを防ぐことができます。
ポイント2.親の経験を超えたものが子供の内面から出てくるまで聴く
どのように聴けば、不登校の子供が精神的に追いつめられずに済むと思いますか?
そのポイントは、親が自分の知識や経験をもとにアドバイスしたくなった瞬間にあります。
親が自分の知識や経験をもとにアドバイスしたくなったとき、まさにその時に、その気持ちをグッとこらえ、そのまま黙って子供の話のつづきを聴こうとすればいいのです。
そうすれば、(スラスラとではないかもしれませんが)子供の口から話のつづきが出てくるでしょう。要領を得ない話にイライラするかもしれませんが、それでもなんとかして聴いているとたいていの子供は話をつづけるものです。
そうして、聴いて聴いて聴きつくした先に「親の知識や経験を超えたもの」が子供の口から出てきます。親の知識や経験をもとにした思考では決して思いつかないような考えかたや発想が、突然子供の口から出てくるんですね。
ここまで到達してから、ようやく不登校改善が始まります。今まで不登校悪化に向かっていた流れが不登校改善に反転する瞬間が、まさにここなのです。
子供の口から「親の知識や経験を超えたもの」が出てくる、その瞬間は感動的でしょう。「この子がこんなこと考えるなんて!」と驚き、嬉しくなるでしょうし、そこに我が子の確かな成長が感じられ、確実に不登校改善が進んでいることを実感するはずです。
その実感が一度でも得られたら、あとはそれを繰り返せばいいだけです。同じように聴いて聴いて聴きつくし、子供の口から「親の知識や経験を超えたもの」が出てくることを繰り返していけば、その子はどんどん成長し、前に進み、やがて不登校をあっさり抜け出していきます。
ポイント3.アドバイス欲求抑制のテクニック
ポイント2は簡単にできるような気がするかもしれませんが…… 親御さんが「アドバイスしたい欲求」を我慢することは思いのほか難しいでしょう。無意識にアドバイスしてしまっていて、発言した後(または発言している最中)に「あっ!しまった!ここで黙っておくんだった!」と気づくことも多いはずです。
ですから、そのミスを防ぐために、イメージトレーニングしておくことをおすすめします。いつでもいいので、一人になって、想像上で「聴くトレーニング」をしておきましょう。
子供と会話している様子を想像してみてください。シチュエーションは自由に設定して、子供と会話している自分を想像します。できれば、五感を伴ったイメージがいいでしょう。視覚だけでなく、聴覚や触覚などもリアルに想像してみると効果的です。子供の声や、そのとき自分が触れているものなどもイメージしてみるといいですね。
そうしてリアルにイメージしながら、子供の話にアドバイスしたくなる自分を想像します。あなたは想像の中で子供にアドバイスしたくなっています。その想像をしたときにアドバイスしたい気持ちをグッと抑えて、だまって子供の話のつづきを聴いている自分を想像しましょう。
こうしたイメージを何度か繰り返していけば、そのイメージ上での抑制プロセスが自分の中に自然と定着し、実際に子供と話をするときにも自然と抑制できるようになります。
この方法の素晴らしいところは、一人で訓練できるところです。子供がどんな状態でも、それとは関係なく一人でトレーニングできるので、親御さんの不登校対応力を着実に向上させることができます。
不登校相談を受けていた頃、よく、こんな質問をされました。
「うちの子は部屋に閉じこもっていて顔を見ることもできません。会話することもできません。こんな状況で親ができることなんてあるのでしょうか?」
この質問への答えが、まさにイメージトレーニングです。今は顔も見れない話もできない状態でも、顔が見れて話もできるようになったときのために傾聴のイメージトレーニングをしておけばいいでしょう。
子供がどんな状態でも、着実に不登校改善を進めていくことは可能なのです。
以上、不登校対応で特に大切な「傾聴」のポイントを3つお伝えしました。
ここでお伝えしたことが不登校の子供を持つ親御さんの力に少しでもなれたら嬉しいです(^-^)
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執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一
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