※記事の公開日 2019/7/3 (更新日 2023/7/25)
子供が学校に行かずにゲームばかりしている姿を見て、不安になったりイライラしたりする親御さんは多いでしょう。
その不安やイライラは自然なものです。学校に行かずにゲームばかりしているのは普通に考えれば生産性のないことをやっているわけですし、普通に考えれば怠けていると思うのが当然です。(本当は怠け者ではありません。理由は後述します)
「学校にも行かずにこんな生産性のないことをつづけていて、将来大丈夫なのだろうか?」
と考えれば不安になるでしょう。
親は仕事でたいへんな思いをしてお金を稼いで子供を養っているのに、子供はやるべきこと(勉強や部活など)をやらずに娯楽(ゲーム)を自宅でやっている……
そう考えればイラっとするでしょう。
いろいろと考えてみてもやっぱりムカつく!
やっぱり不安……
となるのは、自然なことです。
ただ、自然なことでも、親がその考え方や感じ方をつづけているために子供の状態が悪化して不登校が長期化しているなら、その考え方や感じ方を変えていったほうがいいでしょう。
では、親の考え方や感じ方をどう変えていけばいいのでしょうか?
【目次】
子供は根っからの怠けものではない
まずは、
「なぜ、子供がゲームにハマっているのか」
を考えるところから始めるのがおすすめです。
どうして「学校に行かずにゲームばかりする」という行為が“できる”のでしょうか?
子供自身も「こんなことをしていたらマズイ」とわかっているはずです。はっきりとわかっていなくても、心のどこかでわかっているはずです。
それなのにどうして、「学校に行かずにゲームばかりする」というマズイ行為ができてしまうのでしょう?
純粋に楽しいから?
将来に対する危機感がないから?
楽しいからやっているのかもしれませんが、純粋に楽しめる子供は少ないでしょう。心のどこかで「学校に行かずにこんなことばかりやっていていいのだろうか?」と感じているはずですから、純粋に楽しむことは難しいはずです。
(実際、私も不登校だった頃、平気な顔をしてゲームをやりつづけていましたし、表面的には楽しそうにしていましたが、心のなかでは漠然とした不安や罪悪感があり、純粋には楽しめていませんでした)
純粋に楽しめなければ、ずっとゲームをやりつづけることは難しいですよね。
それなのに、つづけることができている……
不思議だと思いませんか?
将来に対する危機感がないからゲームばかりしていられる、というのも考えがたいでしょう。
不登校になり、大多数の子供(集団)から離れたことは子供自身がよくわかっています。自分のことですから、自分が一番よくわかっているはずです。それなのに将来に対する危機感がないというのは、なかなか考えがたいでしょう。どんなに考えが甘い子供でも、「学校に行かずにいたら将来苦労するかもしれない……」と、なんとなく感じているはずです。
(もちろん、インターネットでさまざまな情報を得て、学校に行かなくてもなんとかなる道が見えている子供もいます。ただ、その場合でも危機感がまったくないわけではないはずです)
そうした危機感があるのに、なぜ、ゲームをやりつづけられるのか? ちょっと不思議だと思いませんか?
このようにしてあれこれと考えを広げていくと、次のような考えが浮かぶかもしれません。
「もしかしたら、ただの暇つぶしなのかもしれない」
さらに、こんな考えもひらめくかもしれません。
「他にやりたいことがないからでは?」
さらにさらに思考が広がり、次の考えに至る人もいるでしょう。
「夢中になって取り組めることがないから、暇つぶしとしてゲームをやりつづけてしまっているのかもしれない」
ここまで思考が到達する頃には、ずいぶんと気分が違っているはずです。なんとなく気持ちが落ち着いてくる親御さんも多いでしょう。「我が子は根っからの怠け者ではないのかもしれない」と思えたら希望が見えてきて、考え方も変わってくるはずです。
ゲーム依存改善事例が教えてくれること
実際、ゲームにハマっている不登校の子供の多くは、他に夢中になって取り組めることがないから暇つぶしとしてゲームをやりつづけています。
根拠なしでこんなことを言っているわけではありません。
ゲームにハマっている不登校の子供の本音を聴くことに成功した親御さんが「うちの子がゲームをつづけていた理由」を教えてくださるので、事例として「他に夢中になって取り組めることがないから暇つぶしとしてゲームをやりつづけているパターンが多いこと」が把握できているのです。
私に情報をくださる親御さんは、みなさん口をそろえて言います。
「子供は本当はゲームなんてやりたくなかったようです」
と。
このことからわかるのは、多くの子供が「本当はゲームなんてやりたくない」と思っているということ。そのため、他に夢中になって取り組めることが見つかればあっさりとゲームをやめてしまう、ということです。
実際、子供がゲームをやめた報告をくださる親御さんは「やりたいことが見つかって今はそちらに夢中です」と言います。本当にワクワクすることや好きなことが見つかると、ゲームなんてやっていられなくなるのです。
不登校の子供がゲームに逃げる理由
もうひとつのお勧めは、想像力を働かせることです。
イメージしてみてください。
あなた自身が不登校の子供で次のような思いを抱えていたら、どんな気分になり、どんなことを考えるでしょう?
「学校に行かなきゃ。でも、行けない……」
「勉強しなきゃ。でも、できない……」
どんよりとした気分になり、何もしないでいると苦痛を感じると思いませんか?
そして、その苦痛から逃れたいと思う気がしませんか?
そこにゲームという「現実逃避しやすいもの」があったら……
誰だってゲームに逃げるはずです。他の「苦痛から逃れる手段」が分からないから、ゲームに逃げてしまうわけです。
こうして想像力を働かせて考えてみると、子供の気持ちに共感しやすくなり、しだいに考え方が変化してきます。
そして、
「やっぱり『ゲーム以外で夢中になって取り組めること』が見つかることがゲーム依存改善のポイントだ」
とわかるでしょう。
大切なことは、夢中になって取り組めることを子供自身で見つける可能性を親がつぶさないことです。子供が何かやりたいと言った時に、それを否定しないであげてください。親の世代では理解できないようなバカバカしいことでも、それをやることから派生して本当にワクワクすることに出合うケースもあります(※)。
※例:YouTubeに自作の動画をアップする→他の動画をアップしている人と仲良くなる→仲良くなった人とイベントなどで実際に会う→会った人がプログラミングが得意で、雑談としてその面白さを熱っぽく語られる→プログラミングをしてみたら想像していた以上に面白く、ワクワクして夢中になって取り組めた→仕事になるスキル(プログラミング)が身についたことで将来社会人として生きていける自信がついた→社会の前段階である学校に行く自信もわいてきた→学校に行くようになる→不登校脱出
ゲーム依存改善の最大のポイントは、ゲーム以外で夢中になって取り組めることを子供自身で見つけることです。そして、その子供自身の発見を親がつぶさないことなのです。
執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一
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