不登校対応で親に求められる心構えを、3つお伝えします。
親御さんにこの3つの心構えがあるだけでも不登校改善がスムーズに進み、お子さんの未来が輝くものになるでしょう。
これからお伝えすることを頭に入れて「効果的なサポート」をすれば、お子さんの笑顔が増えて、明るい未来に向かっていくことができます。
【心構え1】「簡単には良くなりたくない気持ち」を認めておく
人間には「良くなりたい気持ち」があるのと同時に「簡単には良くなりたくない気持ち」があります。「良くなりたい」と思いながら「簡単には良くなりたくない」と思う、めんどくさい生き物が人間なのです。
例えば、あなたが太っていることを気にしている場合、やせたいですよね。太っていることを気にしているのですから、やせて体型を良くしたいはずです。この時点で、あなたの心には「良くなりたい気持ち」があります。「やせて体型が良くなりたい気持ち」があります。
そんなあなたのもとに、あなたの知り合いがやってきてこう言いました。
「やせたいの?だったらダイエットしなさいよ!それで済む話じゃん!」
こう言われたあなたは、どう思うでしょうか?
その思いは、次のようなものかもしれません。
「簡単に言うけど、それができていたら苦労しないよ」
「正直なところ、好きなものを好きなだけ食べている今の状態が心地良いんだよなぁ。だからダイエットしたいんだけどしたくないんだよなぁ」
「太ってる私も愛してよ。太ってる私のこともいいと思ってくれてもいいじゃない!」
こういう気持ちが出てきてもおかしくないと思いませんか??
やせて、良くなりたい気持ちがある ⇒ けど、あきらめてラクしていたい、今のメリットを得たままでいたい、今の自分を認めてほしい……「簡単には良くなりたくない気持ち」もある
このように、人間は「良くなりたい」と思っていてもそれと同時に「簡単には良くなりたくない気持ち」があります。本気で良くなりたいと思っていても、それとは別に「良くなりたくない気持ち」もあって、それがブレーキになって変化を阻むんですね。
このことを意識しておかないと、不登校対応で大きなミスをしてしまいます。
例えば、子供が「本当は学校に行きたい」と言った時、その言葉だけを受け取って「この子は学校に行きたいと思っている!行けるようになんとかしてあげないと!」と思う親御さんは多いでしょう。
それがミスです。
子供の気持ちはそんなに単純なものではありません。「本当は学校に行きたい」と本気で思っている、けれどもその一方で「そう簡単には学校に行きたくない」という気持ちもある。そんなふうに正反対の気持ちがひっぱりあっていて、その全体をうまく解放していかない限り不登校脱出には向かわないのです。
「本当は学校に行きたい」と子供が言ったら、親は「舞い上がりそうな気持ち」を横に置き、子供の話を深いところまで聴いてあげたほうがいいでしょう。「本当は学校に行きたい」という気持ちだけでなく、「そう簡単には学校に行きたくない」という気持ちまでじっくりと聴いてあげるのです。
そうすれば、子供は話しながら自分自身の気持ちを整理していきます。自分自身の気持ちを整理しながら自分自身が見えてきます。そうして自分自身を客観視できるようになると、子供は前に進みやすくなります。自分自身と対話しながら、ある部分には決着をつけ、ある部分は尊重し、新たな一歩を踏み出します(※)。
※例:「本当は学校に行きたい」と思う部分は尊重し、「正直なところ、学校に行かずにいる今の状態が心地良いんだよなぁ。だから登校したいんだけどしたくないんだよなぁ」と思う部分には「こんなに甘ったれてちゃいけない!この怠慢はやめよう!」と決着をつけ、別室登校だけ頑張ってみる(新たな一歩を踏み出す)
とてもシンプルですよね。
念のため、先ほどのダイエットの例を不登校の例に置き換えて書いておきます。(子供が「本当に学校に行きたい」と思っている時に同時発生する「簡単には良くなりたくない気持ち」の例です)
例1「『本当に学校に行きたいなら行けばいい!』と簡単に言う人もいるけど、それができていたら苦労しないよ」
例2「正直なところ、学校に行かずにいる今の状態が心地良いんだよなぁ。だから登校したいんだけどしたくないんだよなぁ」
例3「不登校の僕(私)も愛してよ。不登校の僕(私)のこともいいと思ってくれてもいいじゃないか!」
こういう気持ちがあることを認めてあげられる親御さんと認めてあげられない親御さんでは、対応のしかたが全く違ってくると思いませんか?
不登校対応では、人間の心を深く知っておくことが不可欠なのです。
【心構え2】「子供には必ず秘密があること」を頭に置いておく
お子さんは、あなたとどれくらい話をしてくれますか?
会話量が少ない親子なら、まずは会話量を増やすところから始めたほうがいいでしょう。話ができなければ子供の情報が入ってきませんから、“子供が求めていない対応”をしてしまいます。親子の会話量が少ないなら、まずは雑談でいいので会話量を増やすところから始めましょう。
もちろん、親が一方的に話していたら意味がありません。不登校対応で求められる会話は、親が子供の話を聴く割合が大きい会話です。雑談でも、子供の話をじっくりと聴く。そんな聴き方を中心とした会話の量を増やしていってください。
親子の会話量が少ない場合でも多い場合でも、親御さんの聴き方がレベルアップしていけば、今以上に子供がしゃべる量が増えてくるでしょう。そうして子供の口から出てくる「子供の情報」が増えてくると、「どんなサポートが子供の力になるか」がわかるようになってきます。そこまで到達すると不登校改善がスムーズに進むようになり、お子さんに良い変化が次々と起きます。
……が、ここに注意点があります。子供がたくさんしゃべるようになってくると、今まで親が知らなかった事実まで知ることになり、その時点で子供を深く知ったような錯覚におちいるのですが、そこが落とし穴です。親御さんの多くがここで落とし穴に落ち、あと一歩進めば実現したはずの“不登校対応成功”が実現しなくなるのです。
そうならないように、しっかりと覚えておいてください。子供がどんなに明け透けに話してくれるようになっても、必ず、親には話していないことがあります。絶対に“秘密”があります。子どもは極めて重要なことを最後まで話しません。「それを早く言ってくれたら解決できたのに……」と親が思うようなことを、何年も経ってから言ったりします。
ですから、「子供がなんでも話してくれるようになった!」と嬉しくなった時が正念場です。そこで気を抜かずに「まだ子供には最重要の秘密があるんだ」という意識で傾聴レベルを高めていけば、早めに子供が秘密を打ち明けてくれて、それによって急速に不登校解決に向かうことができます。
次のことも、覚えておいてください。
大変な何かが起きた人は、それを隠していなければ心理的に生きていられません。それをさらけ出すのは怖いし、痛みを感じるため、必死で隠して生きています。いわば生存のために隠しているのです。不登校の子供も同じです。学校に行かないことを選択するくらい大変な“何か”が起きたのです。その“何か”をさらけ出したら痛みを感じるし、周囲から何と言われるか怖いから、必死で隠しています。生きるために隠しているのです。
生きるか死ぬかくらいの問題なのですから、その秘密を無理矢理聞き出そうとしないでくださいね。その子にはその子のタイミングがあります。すぐには怖くて言えません。だからこそ、じっくりと時間をかけて話を聴いて聴いて聴き尽くしてあげる必要があります。子供が「この親なら最大の秘密を話しても大丈夫だ」と心の底から信頼できるまで、じっくりと優しく話を聴いてあげるのです。
“子供の信頼を得るために話を聴く”ということを、忘れないようにしましょう。子供の信頼を損なうように会話していたら逆効果です。親が自分の考えを押しつけるように一方的に話をしてしまうとか、子供の気持ちに共感せずに大人目線の反論ばかりしているとか、そんなことをしていたら子供は親と距離を置くようになるでしょう。そうなってしまえば「最重要の秘密」が出てくることはありません。
・どんなに明け透けに話してくれるようになっても、必ず親には話していないことがある
・極めて重要なことを最後まで話さない
これらを頭に入れて、気を抜かずに子供の話を聴き続けましょう。試行錯誤しながら聴き方をレベルアップさせていきましょう。そうすれば「最重要の秘密」が子供の口から出てきて、早い段階から最高の不登校サポートができるでしょう。
【心構え3】「最悪な状況を好転させる巨大な力」を知っておく
学校に行っていない、悪い友達と夜遊びばかりしている、タバコや酒にも手を出している、父親から暴力をふるわれている、昼夜逆転でお菓子ばかり食べている……
上記のような子どもの様子を見る母親の気分は、どんなものでしょうか。
おそらく絶望的なものだと思います。明るい未来を思い描くことは難しいかもしれません。
しかし、前述のような最悪に思える状態からでも明るい未来に向かうことは十分に可能です。
子供には親が想像している以上に力があるからです。
どんなに最悪な状態からでも自力で立ち上がっていくパワーが人間にはあります。特に子供には若さもありますから、そのエネルギーは強烈です。大人である親があきらめてしまうような絶望的なところからでも、子供は信じられないほどのパワーを発揮して好転させることができるのです。
ただし、そこには親の助けがあったほうがいいでしょう。その助けとは、助言ではありません。助言の逆、つまり「子供の話を聴く」という行為が助けとなります。親が子供の話を少しずつでもいいので聴いていくと、子供は良い方向に変わっていきます。「気持ちを分かってもらえた」と感じたり、話しながら自分自身の今の状態を客観的に見ることが出来たりして、良い方向に変わっていくんですね。そうすると「自分で立ち上がる力」に火がつき、親が信じられないほどのパワーで最悪の状態を好転させます。
ですから、どんなに最悪だと思える状態でもあきらめないでください。親御さんがあきらめないことが重要です。親御さんがあきらめてしまうと、その空気に飲みこまれた子供まであきらめてしまい、“巨大な自力”が発揮できなくなります。「この子には親が想像する以上のものすごい力があるんだ(まだ若いんだし!)」と“知って”おくだけでOK!その意識があれば、簡単にあきらめることはないでしょう。
親が絶望することなく、あきらめることなく、少しずつでもいいので子供の話を聴いていけば、必ず子供は変わっていきます。内に秘められた強烈なパワーを発揮して明るい未来に向かっていきます。子供の力を信じて、“聴くサポート”を続けていきましょう。直接会話ができない場合には手紙やメールのやりとりでもいいですし、会話以外でのサポートから始めるのも効果的です。会話以外のサポートのしかたはSIAPROJECTのホームページなどで無料でお伝えしていますので、そちらも参考にしてください。
以上、不登校対応で親に求められる心構えを3つお伝えしました。
この3つを意識することは本当に強力で、とてつもない効果を発揮しますので、もし、周りで不登校に悩んでいる親御さんがいたら教えてあげてください。
この記事が、読者のみなさまの幸せにつながることを信じています(^-^)
執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一
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お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。
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