不登校の子供を持つ親御さんに質問です。
【質問】もしも、あなたが「不登校の子供」だったら、どんな気分になると思いますか? どんなことを考えますか? 自分自身がどんな人間だと感じて、同級生と自分を比べて何を思うでしょう?
自由にイメージしてみてください。
想像上で不登校の子供になりきって前述の質問に答えてみてください。
私は不登校だった頃、気分が沈んでいました。なんとなくどんよりとした気分で、不安でした。「これからどう生きていこうか」と考え続けますが、大した答えは出ません。「自分自身はダメな人間だ……」と感じる一方で「いやいや俺はスゴイ人間なんだ!!」と強がる気持ちもあり、少々混乱気味だったようにも思います。
ただ、明らかにわかっていたのは、
「同級生は学校に行っていて、自分は学校に行っていない」
という事実の差。
この違いは、自信を失わせる十分な要因でした。
きっとあなたも、「不登校の子供」を体験したら同じようになるのではないでしょうか。想像だけでは実感することが難しいかもしれませんが、ぜひいちど、じっくりとイメージしてみてください。
◇◇◇
私は「不登校を体験した人間」です。だから経験上、断言できます。
不登校の子供に必要なのは「自信」です。
前述のとおり、学校に行っている同級生と学校に行っていない自分が明らかに違うことを認識し、それで自信を失っているのですから、その自信を取り戻さないことには何も始まりません。自信喪失したまま無理やり学校に行っても、あっという間に“息切れ”します。自信がない状態で前に進もうとするのは、車がガソリンなしで走ろうとするようなもので、メカニズムとして無理なのです。
ですから、本気で子供が前進し、不登校脱出に向かうために、親御さんは子供が自信を取り戻せるようにサポートしていったほうが良いでしょう。
子供が自信を取り戻すために親ができることは何でしょうか?
それを考えたときに、多くの親御さんが思いつくのが「ほめる」です。
「些細なことでもほめるようにして、少しでも自信を取り戻してもらおう」
そう考える親御さんも多いでしょう。
その考えは間違いではありません。正解に近いものです。
正解に近いのですが……
注意点を頭に入れておかないと、ほめればほめるほど子供の状態が悪化し、不登校が悪化しますから、注意点を必ず頭に入れておいてください。
注意点1 :口でほめるのではなく心でほめる
子供をほめるときに“お世辞”のようになっている親御さんもいるのですが、それでは意味がありません。
不登校の子供の多くは敏感なので、心にもないことを言っている場合にはすぐに気づきます。親が本心ではなく子供をほめた場合、そこには嘘くささがにじみ出てしまいますし、その嘘くささは親子だからこそしっかりと伝わってしまいます。そこで「偽りの賞賛」を受けた子供は、自信を取り戻せないばかりでなく、親に対する不信感が芽生えます。「心にもないことを言う=嘘をつく」ですから、子供は嘘をつかれたことにショックを受け、親のことが信じられなくなるのです。
親のことが信じられなくなると、子供は親に本音を話さなくなります。子供が親に本音を話さなくなると、親は子供の本音が分からないのでどうサポートしていいかわからなくなります。それで的外れなサポートしかできなくなり、子供の不登校改善を遅らせてしまうのです。
そもそも、お世辞のような心にもないほめ言葉を言うのは、自己中心的です。「こう言えば子供が自信を取り戻して学校に行くようになるんじゃないか?」と親自身の考えを中心とし、その思いを叶えるために心にもないほめ言葉を言っているんですよね。それは自分の利益を考えて誰かをコントロールしようとするような浅はかさです。そうした思考が子供に伝わってしまったらどうなるでしょうか?
「この親は信じられない」
「この親からまともなサポートを受けられるわけがない」
そう思われてもしかたありません。
本物の「ほめる」は、口先だけのものではありません。心から本当にそう思っていて初めて成り立つものです。「口から出るほめ言葉」ではなく「心から出るほめ言葉」が不登校の子供が必要としているものです。そのことを意識してない親御さんは「子供をほめればほめるほど子供の状態が悪化する悲惨なケース」になってしまいますから、気をつけましょう。
注意点2 :重要人物になってほめる
どんな人からのほめ言葉でも、基本的には嬉しいものです。
たとえ自分より10歳下の人からほめられたとしても、悪い気はしないでしょう。(下手なほめられかたをしてムッとすることもあると思いますが・笑)
誰からほめられても基本的には嬉しい…… ただ、誰から褒められるかによって嬉しさの度合い(自信を取り戻す度合い)が異なるはずです。
野球の腕をイチローからほめられる場合と、近所のおじさんからほめられる場合では、嬉しさの度合い(自信を得る度合い)が全く違うでしょう。それと同じように、何に関してほめられる場合でも、誰からほめられるかによって気持ちの高まりが違うはずです。
ですから、親もただほめれば良いわけではありません。
子供にとっての重要人物に親がなってからほめたほうが効果的なのです。
では、どうすれば「子供にとっての重要人物」になれるのでしょうか?
その答えはシンプル。子供が絶対できないことをやって見せることです。「子供が心の底でしたいと思っているけれどもできていないこと」をやって見せて、それによって「うちの親、すごいな」と思われるようになれば、「子供にとっての重要人物」になり、親が子供をほめた時の影響力が強まります。
子供が心の底でしたいと思っているけれどもできていないことは「変化」です。
「自分を変えること」です。
不登校の子供は自分を変えて明るい未来に進みたいと思っています。表面的にはそう思っていないように見える子供でも、心の底では切望しています。けれども、それがうまくできていません。本当は自分を変えたいのに、うまく変えられずに苦しんでいます。
ですから、それを親が先にやってしまえばいいのです。
「自分を変える」
このシンプルなことをやってみせて、変化に成功した姿を見せてあげればいいのです。
そうすれば「この人すごい!」と尊敬する気持ちが子供の心に生じるでしょう。尊敬する気持ちが出てくると、親が子供をほめた時、「尊敬する人からほめられた状態」になり、自信を取り戻す度合いが高まります。
「自分を変えると言われても何をどう変えていいのかわからない」と思う方は、まずは硬い頭を柔らかくするだけでも良いでしょう。子供の不登校で悩んでいる親御さんは例外なく思考が硬直していますから、その思考の硬直を解消し、考え方を柔軟にしていくのです。
今まで絶対に読まなかったジャンルの本を読むだけでも思考が柔軟になるでしょう。今まで絶対に見なかったテレビ番組を見るだけでも思考が柔軟になるでしょう。今まで絶対にしなかった遊びをするだけでも思考が柔軟になるでしょう。なんでもいいので、「これをやったら考え方が柔軟になるかも」と思えることを少しずつやっていけばいいのです。そうすれば頑固な頭が柔らかい頭に変わり、その変化に子供が気づきます。「最近の親は明らかに変わった」と心が動き、変化に成功した親の力を尊敬します。
すると、「尊敬する親」からほめられることで大きく自信を取り戻すことができ、不登校脱出に向けて大きく進むことになるんですね。
以上、子供をほめる場合の注意点を2つお伝えしました。
この注意点を頭に入れて慎重に子供をほめれば、「不登校脱出に向かうほめ方」ができます。
繰り返しますが、不登校の子供に必要なのは「自信」です。自信を取り戻せたとき、子供は信じられないほどのパワーを発揮し、信じられない形で不登校脱出していきますから、その時を楽しみに対応改善を進めていきましょう。
執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一
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